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 ピアノ調律師サリーパパの濃すぎるピアノ・ストーリー  マガジンID:08567
ピアノ調律師サリーパパです。一般の個人宅に伺うこともあれば、コンサートの調律もあり、学校の調律もあります。そんな日々出会うピアノと持ち主様の深くて濃~いお話です。

最終発行日:2017年3月31日 総発行回数:10回
登録日:2016年11月8日 読者数:19
発行周期:不定期 登録料:無料
バックナンバー:全て公開 発行者のホームページ

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 10万円貸して下さい❗その②
  発行日時:2017年1月7日 マガジンNo.08567
さて、なんとか親戚縁者から(大袈裟❗)10万円をかき集め、そのお客さんの口座に
振込みをしました。

電話をしたら、とても感謝してくれています。あとはお客さんがトンズラしないように(しつこい)祈るだけです。(笑)

お客さんが気が変わらないうちに、早くピアノを引き上げねばならないのですが、
今度は、引き取りと同時に支払う残りの20万円を用意しなければなりません。

この20万円を工面するのに時間がかかりました。

2週間くらいでなんとか用意して、お客さんに電話しました。

すると…「この電話はお客さまのご都合により使用できません…」とのアナウンスが…

(|| ゜Д゜)ガーン…

やられたのか?トンズラか?

とにかく、お家に行ってみました。表札はあります。引っ越したわけでななさそうです。しかし
家の中までは見れないので、ピアノがまだあるか確認はできません。

うなだれて帰り、その後は連絡を待つしかありませんでした。

数日後、連絡がきました。どうも入院されてたようです。どうりで
連絡がつかなかったわけです。

ということで無事にピアノも引き取ることができました。

その際、とても偶然なのですが、別のお客さんが古いアップライトピアノを処分したい
とのことで、そのピアノをグランドを手放したお客さんにお譲りすることに
したのです。(もちろん無料で)

お客さんは、グランドピアノを手放し、病気で入院までしてもう、
希望も何もないという状態でしたが、その古いアップライトビアノ
をとても喜んでくださいました。
「自分にはもうピアノはないんだと思っていましたが、こうやってピアノを
弾けるのは、本当に嬉しいです。」と、言ってくださいました。

最初はトンズラするのではないか、とか疑いの目でみてしまって
いましたが、こうやってピアノを通して、その人の人生と少しでもかかわれる
ことはとてもありがたいです。

その引き取ったドイツ製の小さなグランドピアノは、僕がきれいに調整し直して、
無事に新たな人の元へ生きました。もちろん、商品としてちゃんと売れたのです❗

ということで、すべてがハッピーエンドになった出来事でした。

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