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 伊藤 三世 の プロ格クリエイティブデザイン レター  マガジンID:08490
★プロレス&格闘技専門 クリエイティブデザイナー 伊藤 三世 プレゼンツ★ 「プロレス&格闘技の知識」と「デザインの知識」を融合した独自の視点から生まれる、様々な価値観やノウハウ、方法論を、日々お伝えして行きます。

最終発行日:2016年7月19日 総発行回数:3回
登録日:2016年7月17日 読者数:6
発行周期:日刊 登録料:無料
バックナンバー:全て公開 発行者のホームページ

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   『プロレス&格闘技の仕事に関わるようになった経緯(前編) 』
  発行日時:2016年7月18日 マガジンNo.08490
こんばんは。

プロレス&格闘技専門 クリエイティブデザイナー の 伊藤 三世です。


今回は自己紹介の続きとして、プロレス&格闘技専門のクリエイティブデザイナー活動を始めた経緯を話したいと思います。


まず初めのきっかけは、プロレスとの出会いでした。

兄がTVで見ていたプロレス中継で試合をしていた、タイガーマスクがきっかけで、プロレスにのめり込みました。

その延長線上でPRIDEやK-1などの総合格闘技やキックボクシングも好きになり、現在に至ります。

プロレスは格闘技という時代のニーズで結果を残せず、格闘技もPRIDEやK-1の崩壊などをきっかけに、日本のマット界全体は急激に冷え込みました。

一方、格闘技の方もPRIDEやK-1の海外企業への買収により衰退。そんな憂うべき状況に対し、クリエイティブな力でもって業界を盛り上げようと決意しました。


しかし、ライフワークとなっていた愛すべきプロレスや格闘技の話題は、次第に世間から徐々に失われて行く。

毎年恒例の大晦日のイベントの、同じ金額のチケットなのに年々、リングに近づいて行く。

日本で育った選手たちは海外の団体へ移籍し、慣れないルールや舞台で敗けて行く。
そんな状況に、悔しくて何度も涙しました。


しかし、世間の話題性は失われても、選手は日々練習をしています。技術や表現の幅は、むしろ進化しています。


私もプロレスや格闘技を盛り上げるべく、デザイン活動や新しいコンテンツを生み出す為の活動を行っていました。

ところが個人の力はとても小さいもので、どれだけ努力しても発信しても波及しない。
そんな自分の影響力の無さ。小ささに打ちひしがれました。


そんな時に、元K-1プロデューサー谷川貞治さんが、ファンと一緒に作る新しい格闘技『巌流島』という格闘技コンテンツを立ち上げたのです。

(巌流島HP) http://ganryujima.jp/

最初はファンの一人としてHPの掲示板に、企画やデザインのアイディアを提案していました。

しかし、それが運営側の目に止まり、第一回大会に向けた選手の衣装や会場美術のコンセプトデザインなどを任される事となったのです。


さすがは元メジャー格闘技コンテンツを手がけた運営陣で、『巌流島』の大会の画像や映像は、第一回大会から業界の様々なメディアに発信されました。

自身の手掛けた試合場や会場美術、好きだった選手が自分がデザインしたコスチュームを来て写真や映像に写っている現実は、非常に感動的なものでした。


『巌流島』では、これまでの格闘技イベントには無い、斬新なルールや風景を実現する事ができ、ファンに視覚的に新鮮な楽しさを提供できたと思います。

そして、これからの新しいコンテンツの誕生への期待感を感じてもらえたのではないでしょうか。

(後編へ続く)

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