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My 振袖マガジン 創刊号 | |
発行日時:2008年10月14日 | マガジンNo.02243 |
━ My 振袖マガジン ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □今回のもくじ ■ご挨拶 ■振袖とはいったいどういうものなのか? ──────────────────────────────────── My 振袖マガジン 発行人の振袖職人です。 この度はメールマガジンにご登録いただきましてありがとうございました。 メールマガジンの発刊は隔週となっておりますが、 慣れてくるまでは不定期とさせてください。すみません。 ──────────────────────────────────── ◆◆ 振袖とはいったいどういうものなのか? ◆◆ 振袖とは、元々は、未成年の女性が着る和服の事でした。 振袖の特徴は袖の「袂」(たもと)が特に長いことにあります。 現在では、未婚女性が祭礼や儀礼的な場面で着用する正装の晴れ着の和服の事で す。 既婚女性は通常は振袖を着ません。しかしまれに既婚女性でも振袖を着る人がい るそうです。 振袖の元になったのは、振八つ口のあいた子供用の小袖です。稚児大師図(香雪 美術館蔵・鎌倉後期)などに見られるように、子供の小袖は中世の時代は体温を 逃がす振りの八つ口をあけていました。 それに対し大人の小袖は袂が短いのが古くからの形でした。 時代の変遷により平和な時代が到来すると、大衆が身繕い(みづくろい)をする ようになり、普段着以外の正装や晴れ着が出現しました。 現在振袖と呼ばれている和服が発生した時期は、江戸時代。江戸時代前期に、若 い女性が着る正装の和服の袖丈が徐々に長くなっていきました。 元禄時代(1688年-1703年)には袖丈は55cmから95cmくらいでしたが、江戸末期 (1867年まで)には袖丈は95cmから122cmくらいになったといわれます。 明治時代以降、未婚女性の華やかな正装として定着していきました。 袂が長くなると布の面積があるため一層華やかに見えます。 しかし、丈が長くなればなる程動作や作業の邪魔になることが多くなり、日常の 普段着では長い袖丈は着用されませんでした。 その後女性の衣装としてのみ発展し、関所を通る際は未婚女性は振袖を着用しな いと通過が出来ない(年齢や身分をごまかしているのではと因縁をつけられたた め)など、未婚女性といえば振袖を着用するものという認識が広まりました。 (余談だが関所の近くにはたいてい貸し振袖屋があったといいます) ──────────────────────────────────── ★≪メールマガジン 『My 振袖マガジン』≫★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 発行周期 :不定期 発 行 者 :振袖職人 登録・解除は下記のアドレスからお願いします。 http://furisodesyokunin.seesaa.net/ ■問合先:mailto:kouhou@teradox.jp ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ |